麻(リネン)繊維の生地「リンネル」の特徴

Linen
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麻を素材にした衣類は通気性が良く、夏に相応しい素材です。

一口に「麻」と呼ばれますが、実際にはさまざまな植物から作られる繊維の総称を指します。代表的なものは亜麻(リネン)、苧麻(ラミー)、大麻(ヘンプ)です。

亜麻(リネン)

リネンはヴィレッジ・シンガーズのヒット曲「亜麻色の髪の乙女」で知られる亜麻から作られる生地です。亜麻(リネン)の主産地は西欧の一部などで、貴重な素材です。夏衣料の素材というイメージの亜麻ですが、保温性もあります。亜麻の繊維を原料とした織物を「リンネル」と呼びます。

吸水性に優れるのが長所で、水分を発散しやすく乾きやすい生地です。繊維に含まれるペクチンには汚れの浸透を防ぐ働きもあります。

洗うごとに柔らかさが増すのもメリットです。使い始めはやや硬い感じがしますが、馴染んでくるとふっくらした感触になるので、着込んでいくのが楽しみな生地です。

かつて亜麻(リネン)の最高級品と言えばアイルランド産のアイリッシュリネンが有名でしたが、年々衰退して、現在ではリネン草(フラックス)の栽培はしていませんし、リネン糸の紡績工場も残っていません。今でもアイルランドで織った生地のことをアイリッシュリネンと呼んでいますが、フラックスや糸はアイルランド以外の国で生産されています。

アイリッシュリネンに代わって有名になったのがフランス産のフレンチリネンですが、フレンチリネンの品質はピンからキリまであり、必ずしも高品質とは言えないようです。

リネンは節が多くて切れやすく、ニット編みには向かない素材とされています。また、天然繊維で原料ごとに色合いが異なるため、一般に染色は避ける傾向が強いです。

ホテルや病院でベッドのシーツや枕カバーを保管する場所を「リネン室」と言いますが、寝具がおもにリネン製だったのが由来と言われています。

苧麻(ラミー)

苧麻(ラミー)はおもに東南アジア産で栽培されています。

大麻(ヘンプ)

麻薬のイメージが強い大麻(ヘンプ)ですが、古代から日本に自生していた大麻は古くから生地として利用されていました。縄文時代の衣服は大麻から作られていたと言われています。

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