Pコート(ピーコート)

Fidelity
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Pコート(ピーコート)とは、厚手のメルトンウールで作られたダブルブレストの防寒用ジャケットです。元々は英海軍の軍服で、船の甲板上など、風の厳しいところで風向きにより左右どちらでも上前に着ることができるようになっているのが特徴です。機能性、防寒性、ファッション性などに優れるため、現在はカジュアルウェアとしても使われています。

本来、「コート」とはジャケット(上着)を意味します。そのコートの上に着るのがオーバーコート(外套)です。Pコートはオーバーコートではなく、元々の意味でコートですので、本来はジャケットの上に着るものではありません。ただし、現在ではジャケットの上にピーコートを着たり、オーバーコートであるチェスターフィールドコートをシャツの上に直接着たりする人も増えています。

メルトンウールとは、織物の組織を密にする加工を施したウール生地で、厚手のフェルトのような生地です。素材は毛80%、ナイロン20%くらいの混紡です。古着屋で売られているPコートは毛玉ができているものが多いので、毛玉ができやすいナイロンは少な目の方がよいのですが、フィデリティなどのPコートはナイロン多めです。購入される方は、一生モノではなく数シーズンで使い捨てるものと割り切った方がよいでしょう。

FIDELITY

Fidelity

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Fidelity(フィデリティ)は米国のアパレルメーカーで、元々は米海軍用のミルスペックウェアを製造していました。フィデリティの代表的な商品として、メルトンウールを使用したPコート(ピーコート)が有名です。22オンスのメルトンウールが主流で、後述のShottより薄手で、タウンユースにぴったりです。

SHOTT N.Y.C.

Shott N.Y.C.(ショット)は、1913年にニューヨークでアーヴィン・ショットとジャック・ショットの兄弟によって創業されたカジュアルウェアブランドです。元々はレインコートを作っていましたが、1928年に世界で初めてフロントジッパーを採用したライダースジャケット「Perfecto」を発売。ボタン仕様しかなかった当時、画期的なジャケットとして話題となりました。

Schottの名を世界に知らしめたのが、星型のスタッズをエポレットに配した「ワンスター」で、映画「ザ・ワイルド・ワン」でマーロン・ブランドが着用していたモデルです。その後もバイク乗りのみならず、セックス・ピストルズをはじめ多くのロックミュージシャンに支持され、時代を超えた永遠の定番として今なお多くの人々を魅了しています。

ライダースジャケットの他にも、ピーコートが代表的な商品です。32オンスのヘビーオンスと24オンスのライトオンスがあり、街着というより防寒着です。

STERLINGWEAR OF BOSTON

Sterlingwear of Boston(スターリングウェア・オブ・ボストン)は、1968年のベトナム戦争の際に、海軍のピーコートを製造するためにボストンに創業されました。現在も海軍を始めとする官公庁のユニフォームを実際に納品しており、その品質は米政府お墨付きです。

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